one small days

 

今日は朝から雨
せっかくの休みなのに...雨
今日もクロゴスの試合が中止になっちゃったからハルイチくんはご機嫌ななめ
でも...私はちょっとうれしかったりして...
だって、いつもハルイチくんって自分の都合優先で
朝から一緒にいられる事なんてめったにないんだもん
なのにさ、ハルイチくんったら...

「あ〜あ〜退屈じゃのぅ〜
なんで、こうクロゴスの日は雨が多いんじゃろのぅ〜」
「ハルイチくん。そんなくさってないで、ね?
このDVD一緒に見ない?」
「...わし、バッティングセンターに行ってこようかな〜」
「え〜っ!せっかく2人でゆっくり出来ると思ったのに〜!」
「だって〜わし今日は身体を動かしたい気分なんじゃもん」

...いつもそう
私はただハルイチくんと一緒にいたいだけなのに
ハルイチくんは私を置いたままずっと先に行ってしまう...

「そうなんだ。ハルイチくんは私と一緒にいたくないんだ。
私といてもつまんないんだ...
わかったわよぅ〜1人でバッティングセンターでもどこでも行けばいいじゃない 」
「いや、そうじゃないんよ?
決して乃亜と一緒にいるんがつまらない訳じゃなくて...」

怒った様子の私を見て慌てるハルイチくんを見て
ちょっといじわるをしたくなっていじけた振りをしてみた

「そうじゃないんだったら、どうなのよぅ」
「いや、だから...困ったのぅ」
「ほら、やっぱり」
「あ〜もう!わしの話も聞いてくれや〜」

頭を抱え込まんばかりに困りきっているハルイチくんをの様子に
ちょっとやりすぎたかな、とちょっと反省

「わかったわよぅ。だから、どうなの?」
「だからの?わしは乃亜といるのがつまらないんじゃなくて
乃亜だったらわしの我がままも許してくれるかの〜って思って...の
ついつい甘えてしまうのよ。わかる?」
「...うん。」

だめだ...あんな風に可愛く首をかしげながら言われたら
どんなに怒っていても許しちゃう...

「乃亜にわし、甘え過ぎた?
そういえば、最近休みの日も乃亜と2人でゆっくりした事なかったっけ?」
「...ない」
「う...ごめん...
じ、じゃあ、今日は一日中家でゆっくりしようかの?
まずは、これが今まで放ったらかしていた埋め合わせの?」


そう言ってハルイチくんは私の頬にキスを...



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