「sailing unlimited」

 

彼が部屋に入ってくると
すぐに今日は様子がおかしいのに気付いた
いつもなら軽口を叩きながら笑顔で入ってくるのに
今日の彼はずっと黙り込んだまま

いつもはいたずらっぽく輝いている瞳も
今日は苦痛に耐えるかのように悲しげな光をたたえている
小気味良い言葉を発する口も閉ざされたまま

一体何があったの?

「ねぇ...」
「ん?」

こちらを見る彼の目の暗さに言葉が一瞬出なくなる
もしかしたら、私の言葉で彼の心が傷付くかもしれない
そう思うとこのまま彼をそっとしておいてあげようかとも考える
でも...彼をこれ程悲しませているものが何なのかを知らずにはいられない
お願い...1人で苦しみや悲しみを抱え込まないで
想いを込めて言葉を口に出す

「どうしたの?今日はなんだか変だわ。仕事で何かあったの?」
「ん...何でもない」

口では『何でもない』なんて言ってるけど
表情を見たら嘘を言っているのがわかる
何でもないのなら、どうしてそんな目をしているの?

「ねぇ...心配事があるんだったら..」
「何でもないって言っとるやろ!」
「だって..痛っ!」

思わず力が入ってしまったのだろう
痛い程の力で肩を掴まれて小さな悲鳴を上げてしまう

「あ..ごめ..」
「手を放して!今日は一緒にいたくないわ」

つい口から出してしまった言葉
その言葉を聞いた途端に彼の手から力が抜けた

「一緒にいたくない、か... 」

彼の急な変化に驚き、戸惑う私

「人ってさぁ、どんなに強い絆で繋がっていると思っていてもいつかは離れていってしまうものなのかのぅ?たとえば、お前とも..」
「そ、そんな事言わないで!私..私はずっとあなたと一緒にいるわ」

 

 

 

( ̄▽ ̄) ニヤ
今回のリクの一部だけ載せてみました
続きは某所に置いてありまするので探してねん☆



アクセス解析 SEO/SEO対策