一番のお薬

 

う〜ん...
今日はなんだか調子が悪いなぁ
ここんとこ仕事が忙しかったから疲れてるのかな?
でもなぁ
今日は久しぶりに昭仁に会えるし
今度いつ会えるかわからないもんなぁ...

なんて迷っているうちに昭仁から電話
「あ、りょうちゃん?わし...昭仁。今から迎えに行くから!」
昭仁のはずんだ声を聞いたら体調が悪いなんて言えないよ、ね
そんなに無理しなければなんとか...なるかな?

...なんとかならなかった...
昭仁が電話の後すぐに迎えに来て
出かけようとしたんだけど
あんまり顔色が悪かったのに昭仁がびっくりして
そのまま病院に直行
診察と点滴をして私の家にUターン...はぁ

その上家に帰って来てからは
昭仁に看病までしてもらっちゃって...

意外だったな
昭仁って料理うまいんだね
このお粥私よりおいしく出来てるわ
いつも「りょうちゃんの料理が食べたいのぅ」
って言ってくれてたけど
こんなに料理がうまいの知ったらなんか自信なくなっちゃうよ

 

ごめんね...昭仁

「何あやまっとるん?
病気だったら仕方ないじゃろ?
涼子は気を使いすぎなんよ。
もっとわしに甘えてくれてもええのに」

なんか...意外

「へ?何が意外なん?」

だっていつも昭仁の方が甘えて来るじゃない?

「い、いや、それは...コホン
とにかく!わしも頼りになるじゃろ?」

ふふっ
すっごく頼りになるのが分かったよ
ありがと。昭仁

「分かったらいいんじゃ」

と言うと昭仁は私に口づけて...
って 昭仁!
そんな事したら風邪がうつっちゃうってば!

「だ〜いじょうぶ!
風邪をひいたらりょうちゃんに看病してもらうから」

...もう
でも、こうして昭仁と一緒にいるのが
私にとっての一番のお薬なのかも?
と昭仁の暖かさに包まれながら思っていたりして...

 

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