土曜日の悲喜劇
患者様に薬を渡す時
服薬指導(薬の飲み方、注意など)をすると同時に
患者様の体調や体質をさりげなーく聞く事があります
その時
何かのスイッチが入ったように
薬にも病気にも体質にも関係ない事を話し出す患者様がいます
私がまだ新人だった頃
当時勤めていた職場は土曜日は午前中のみだったので
時々店のメンバーでご飯を作って食べてから帰る事があったのでし
その土曜日は差し入れで「長浜ラーメン」をもらったので
お昼にラーメンを食べよう☆言う話になって
順番にラーメンを作っていたのです
(店番もしないといけないからね、みんな一斉には食べられなかったの)
私はその日は昼ご飯は後半組になっていたので店番をしていました
で、やっと
「うちへいぃ!ラーメン出来たよ〜〜〜!」と声をかけられ
さあ!ごはんや!(←既に食べる気満々)
と思った瞬間
患者様御来院(涙)
それも
話が鬼のように長くて
聞いていた薬剤師が貧血を起こした
という伝説もお持ちの患者様(滝涙)
「あ、うちへい。その患者様やってからきてね(はぁと)」
滝涙
わ、私に死ねと...
(でも、今日は早く話しが終わるかもしれない)
とわずかな希望
(だって店中ラーメンのにほいが...)
を抱きつつ いざ出陣...
(既にテンション低)
で、薬の説明を終えて
「では、お大j..」
と言った時
患者様スイッチオン
「あのね...」
hhh...
患者様のその日の話題は
「湯豆腐の時には
湯が沸騰してから豆腐を入れるか
豆腐を入れてから湯を沸騰させるか」
と言うのでお嫁さんと揉めていると言う事でした
まさか
「どっちでもいいじゃん」
なんて患者様に言う訳にもいかず
「はぁ...そうですか...」(←空腹で目眩が起こっている)
とあいずちをうっていたのでした...
この話題が大体15分位で一段落したので
チャンス!
と思って出口に向かおうとするのですが
スイッチオンした患者様は止まらない
間髪おかず2クール目に突入
結局3クール聞きました
湯豆腐の話し
もう、話しなんて聞こえません(←意識飛んでる)
頭の中では
(ああ、私のラーメン...もう汁を全部吸ってうどんみたいになってるんだろうなぁ...)
すっかり泣きが入っています
もう、まっすぐ立てません...
っつーか倒れそうです
そこでやっと交代要員が登場
ふらふらしながら裏へ下がると
「ラーメン作り直すわ。お疲れさま〜」
と明るい声が...
ああ疲れたよ
低血糖で倒れるかとマジで思ったよ
でも、ふやけてないラーメンで良かった...
その後患者様はさらに30分湯豆腐の話しを交代要員に話し続けたのでした